人気ブログランキング | 話題のタグを見る
風車の理論
風車の理論_c0033227_2219231.jpg しばらくブログも更新せずにいると「生きてるか〜?」とか言われてしまうので気をつけよう。

 チビがお友達と遊んでいて3対1で攻撃されているのにうれしそうで、そればかりか「もっと〜」みたいな態度なのでとても心配になり、おもわず友人にこぼすと、「ああ、それは風車の理論を使っているのかもしれないな」といわれた(風車の理論とは...風が強ければ強いほど風車もよく回る。転じて、相手の力を限界以上に引き出した上で、自分がさらにその上の力を出して相手を倒すことで、自分だけでなく相手も輝かせるという理論。だそうです...。)。うーん。3歳児が「相手を輝かす」ことを考えていたらびっくりだな。

 某女性誌をなんとなくみていたら、ミラノで彫刻家をしている従兄弟のことがちょっと載っていた。そういうもので身内のことを知るというのも不思議だけど、おもしろい。親戚で美術の世界にいるのは、彼とわたしだけだ。こそばゆいけれど、いつかミラノのアトリエに遊びに行ってみたいなあとおもった。

 カラマーゾフからちょっと浮気して堀江敏幸の「熊の敷石」を読んだ。よかった。なんだろうこの心地よさとほんの少しの切なさ。ただ切なさとか言ってしまいたくはないんだけど。くまのぬいぐるみの眼の話には胸がぎゅうぎゅうとなる。以前、くまのぬいぐるみについていろいろ考えた時期があった。くまのぬいぐるみは傷口にあてがう洗浄綿のようなものだとかなんとか。傷はとてもウエットで醜いものなのにあてがうぬいぐるみは表情がなくて黒い穴のような冷たいガラス玉をしてただかわいい。そういうコントラストについて、なにか考えていたのだけど。結局どこにも着地しなかった。
# by owanto | 2007-09-30 22:40
欠食ガンジー
欠食ガンジー_c0033227_14103528.jpg わたしのワンピースに漂白剤がかかってしまったことに端を発し紆余曲折を経て金魚の名前がガンジーになった。

 うちに来てからすぐに逝ってしまった名無しの赤いリュウキンにくらべ、この金魚はやたらと生命力があるようで、わたしの不在の4日間での過剰なえさの供給による水質汚染もものともしない。それでも心配だったのであわてて敷き砂を洗い、ポンプを洗い、水も半分ほど取り替えて様子をみていると、やたら斜めに泳いでいる。斜めに泳ぐのは具合が悪い証拠。となにかで読んだので、またひとつ小さな命を奪ってしまったか。と落胆したのだが、よく見ていると、どうやらこの斜め泳ぎはわたしが水槽に近づくときに激しくなるようで、要するに「エサくれくれくれよー!」という意味の泳ぎなのだった。

 この金魚ったらものすごく食べる。で、このくれくれダンスは日に日に感情がこもっているかのごとく激しくなり、名前に反してか攻撃的なものになった(正直、こわい)。かくしてわたしがガンジーの要求に屈し続けた結果、球体に限りなく近い生き物が、ほどよくバクテリアが増えぬるりとした水のなかをゆうゆうと泳ぐということになった。金魚も太るんだね。

 もう九月。夏の疲れがどっと出てきた。洪水みたい。

 話題の新訳「カラマーゾフの兄弟」を読み始める。ときおり声にだして笑ってしまう。人間ておもしろい。と思わせる小説がやはり一番おもしろいのかも。
# by owanto | 2007-09-02 14:28
リルリル
リルリル_c0033227_23364128.jpg できるだけおっさんくさい名刺を、と思い新しくつくってみました。こういうことすると「Mさんらしい」といわれ、長いこと表札をつけずにガムテープにマジックで工事のひとが書いていったものを貼ったままにしていると「あなたらしい」といわれ...「わたしらしさってなに?」と、思うこのごろ。

 猛暑のなか無理矢理あそぶ日々。八景島シーパラのイルカに触れるコーナーはすごい。感動だ。。止まってしまうと溺れるから、寝ながらも泳ぐらしい。しかも仲良し4頭が並んで泳いでいる。なんてかわいいんだ。鎌倉の友人の家には白いシェパードの子犬がいて、子犬とはいえ、柴犬よりでかいかも。それがぴょんぴょんじゃれて大騒ぎ。猫派なのでわんこは飼った事ないのだけど、犬のいる生活ってなんだかぴりっとしていていいな。とおもった。動物とふれあうことが多くなってきた。

 とはいえ、まじめに一番暑い週に遠くまでセミナーに通って習作を三点仕上げ、いろいろ得るものもあり、タブローへの自信をちょっぴりつけて、さて本作へ。しばらく長いタイトルの絵を描こうとおもう。短い詩くらいの長さでもいいくらいである。アクリルにするか油にするかずいぶん迷ったけれど、少しアクリルになれてきたとこなのでアクリルにしてみる。問題は発色なのだけど、GOLDENというブランドのはやや発色がいいみたいなので。タイトルはアクリル描くぞ。という気持ち。赤いスープを描く。タイトルは「真っ赤なスープを作った。遠くにいるあなたにもわかるように」。なん、だ?涼しくなったらサイトもリニューアルしなくては。アプリケーション紛失でこまったな。時間ほし〜。
# by owanto | 2007-08-26 23:52
波濤どどどど
波濤どどどど_c0033227_2113369.jpg もうもうとした室外機の熱気群から逃れてzumiさんとちびと葉山に海水浴へ。山を背にしているせいなのか葉山はいつもどこか奥座敷といったかんじでのんびりしていて、海の水もきれいで気持ちがいい。さぞかし暑いだろうとおもっていたら、風がほどよく吹いていてまるで暑くなかった。波はうねりぎみでどどどどーっという音が、夏らしい。こういうのもなんだか昔の夏みたいだ。海の家のごはんががエスニック風というところが昔とちがうけど。氷いちごの味はおんなじだった。帰り道ずうっとちびがzumiさんに「これからうちにおいでよ」と、くどいていて、わかりやすい面食いというか、こういう男絶対もてないだろうな。とか、いろいろ心配になったり。同じ時期に同じ場所に出かけると、大人も子供も、成長がわかりやすい。また来年の八月には三浦半島へ行こうと思うのだった。

海の写真を撮るのを忘れてしまった。これは砂。
# by owanto | 2007-08-09 21:21
きんぎょのも
きんぎょのも_c0033227_23135235.jpg 今年は夏休みらしい夏を送っている。毎日ホースで水まきしたり。縁側で汗だくになってアイスたべたり。動物がぐったりしている動物園に行ったり。子供にかえっとる。そしてなにより、金魚を飼い始めた。はじめて我が家にきた生き物金魚。金魚は絵にかいたりしていたので、いつか飼いたいと思いつつだったけれど。そうだ、モネだって睡蓮描きたさに池を庭につくっちゃったし、若冲だって鶏(あれはなんという種類?)描きたさに庭でたくさん飼ったりしていたし。って巨星と一緒にするのはあつかましいよ。赤と白を一匹ずつかってきたのに赤はすぐに死んでしまった。なのでいまは喪中。白は関係ないというふうにひらひら泳ぎ回っている。

 しかし結局毎日描いているのは檸檬。檸檬は不思議な形。あれを爆弾に見立てた想像力はやはりすごい。

 久しぶりに投句した俳誌が送られてきた。半分とってもらえて少しほっとした。会員が増えて、読むのが大変だけど、いつもコラムがとても優れているのでわたしはそれが楽しみ。今号はとくにどれも、ぐっときてしまった。こういう商業主義から自由な冊子はサンクチュアリというかんじがする。まとめるひとにはとても力のいる事だと思うけれど。
# by owanto | 2007-08-06 23:43